イクジイ・イクバアが大活躍の社会作りへ

2016/02/10

共働き世帯が増え、仕事と子育てを両立する女性が増えている近年、子育てをする夫婦へのサポートがとても重要です。そのなかで最近、脚光を浴びているのが、子育てに積極的に参加するおじいちゃん・おばあちゃん...そう「イクジイ・イクバア」です。近年の家族構成は核家族世帯の割合が60%を超え、祖父母と暮らす三世代世帯の割合は7.6%と1割にも満たない状況です。

こういった現状をふまえ、地域ごとに様々な取り組みが実施されてます。
京都府では「イクジイ・イクバア」の人材育成を目的とした「子育ての達人養成講座」の実地研修を保育園でおこなっています。子育てを終えた人や高齢者の方が、昔の遊びや自身の経験を子育て支援に生かします。先日おこなわれた講座には、40歳代~80歳代まで幅広く集まり、子どもの特性や接し方を学び、実際に絵本を読み聞かせるなど実施研修をおこなったようです。講座の修了者には認定証が交付され、地域の保育所、幼稚園、放課後児童クラブなどの現場で活躍できるようになります。

この他に兵庫県では2016年4月より、地域のおじいちゃん・おばあちゃんに「疑似祖父母」になってもらう事業が始まります。いざという時の子育て相談や、子どもの預け先など、何か起こる前に準備しておくのもいいかもしれませんね。



[筆者]
育児助成金白書事務局
育児制度アドバイザー
高橋智也