親子で考えよう!スマホの上手な使い方

2016/03/29

スマホが普及したことにより、子どもへの様々な影響が懸念されています。SNS上での交友関係のトラブルや視力低下、睡眠不足による生活習慣の乱れや学力低下など問題は深刻になりつつあります。それでは、子どものスマホ所持だけを見直せばいいのか?そうではありません。親のスマホ依存による子どもへの影響もあります。厚生労働省の調査によると、子どもの強いネット依存は8.1%(推計約51万8千人)にのぼるとされ、親はそれ以上と考えられます。


〇スマホ依存によるコミュニケーション不足
LINEなどのアプリによる連絡やちょっとした調べものにスマホはとても便利ですね。多くのお母さんやお父さんが使っていると思います。スマホを少しの間さわっていないとイライラしたり、不安になったりしていませんか?スマホ依存の傾向の一つです。画面や操作に集中するあまり、まわりの事が手につかず家事や子育てを怠りがちになってしまうケースも多くあるようです。子どもが言葉を話す前の時期はお母さんとのコミュニケーションがとても大事です!コミュニケーションが少なくなると子どもが無表情になったり、泣かないなどのいわゆるサイレントベイビーになってしまうこともあるみたいです。サイレントベイビーは、言葉を話し出すのが遅くなったり、コミュニケーション能力が低く育つなど、将来的に社会性の基礎が身に付きにくくなるともいわれています。

〇スマホ依存をなくすには?
スマホを利用しているとどうしても目が疲れたり、同じ姿勢を続けてしまうことで肩こりなど体への影響も出てきます。子育て中は子どもを抱っこしたりとても体力がいるので、スマホで疲れるのは防ぎたいですね。
スマホ依存をなくすのはとても簡単。スマホを使わなければいいんです。自分なりの利用ルールを作るなど徐々にスマホを使う時間を減らしていければいいのですが、難しい人は子どもが小さいうちはガラケーに戻してみてはどうでしょう?子どもの乳幼児期はあっという間です。スマホの画面をみるより、子どもの顔をみてあげてください。

沖縄市では教育委員会やPTA連合会などが集まり、スマホや携帯電話の使用ルールを親子で話し合う運動を展開する「おきっこ宣言」をしました。

「お」
親子で設定!フィルタリング!
「き」
危険だよ!知らない人とのコミュニケーション!
「つ」
使うのは1日1時間以内!寝る2時間前まで!
「こ」
個人情報、悪口は書き込まない!

共同宣言ではこの4つのルールを呼びかけます。子どもにルールを押し付けるのではなく、スマホの危険性を理解させ、何か問題があった時はすぐに大人に相談できる環境つくりが重要です。

家庭事情によって携帯電話やスマホの利用事情は異なって当然です。家族間で話あって無理のないルール作りをし、上手にスマホを使いましょう!


[筆者]
育児助成金白書
育児制度アドバイザー
高橋智也