2020年度兵庫県ベスト育児制度賞

2020年度兵庫県ベスト育児制度賞

受賞団体

株式会社ふたごじてんしゃ

株式会社ふたごじてんしゃ

受賞制度

ふたごじてんしゃ
後輪2輪の3輪自転車。後部席は未就学児2名が縦にならんで座れます。前かご付きで、園カバンの置き場にも困りません。親子3人でゆったりと会話が楽しめる自転車です。

ふたごじてんしゃ

【コメント】
この度は、「ベスト育児制度賞」をいただきありがとうございます。今回の表彰では、ふたごじてんしゃの機能面だけでなく、アセスメント販売が「思いやり」から出発している点にも着目いただき、とてもうれしく思います。
双子や三つ子のことを多胎児といいます。100人にひとりのママが多胎児ママとなります。
多胎育児は慢性的な睡眠不足や人手不足など、日常のお世話は困難の連続です。その中でも外出は特に困難さが増します。少数派であるがゆえ、なかなかママ友づくりも難しく多胎育児特有の悩みを共有できる仲間づくりが難しかったり、外出困難からひきこもり、社会との接点が途切れてしまうこともあります。
また、多胎育児専用に開発された便利グッズはとても少なく、工夫をして一般的な規格にあわせるのが現状です。
この、外出の困難さと規格外という点で、子ども乗せ自転車でも同様の問題がありました。体重体格差があまりなく、同時に成長する双子にとって快適で安全に乗せられること、双子であっても自転車に乗せられる日常を手に入れられるよう「ふたごじてんしゃ」が誕生しました。
「わたしも自転車で子ども達とお出かけできたー」って、まわりからしたら当たり前のようなことを、ふたごじてんしゃに乗って言ってもらいたいです。そして、住んでいる街と人を感じながら、その人らしい育児を実現するひとつのピースになってくれたらなと願っています。

【選考理由】
双子と一緒に移動は大変。当事者である双子のママが自ら企画され、年子・双子に対応した自転車を開発された点、販売方法に関しても使う人を思いやる優しい気持ちがあらわれていた点、同じような思いを持たれている方たちをつなぐ場づくりまで設定されている点などを評価させていただき、選考させていただきました。