2020年度山形県ベスト育児制度賞 | 子育て支援制度の速報と解説

山形県

ひとり親家庭資格応援プロジェクト事業
山形県では、就職に有利な資格取得を目指すひとり親に対し、修学から生活費・家賃・通学費の補助、就職までのパッケージ支援を行います。

【コメント】
このたびは、素晴らしい賞をいただきありがとうございます。
仕事と子育てを一人で担うひとり親家庭が、自立した生活を送るためには、安定した生活基盤を確保することが重要だと考えております。
特に、本県の調査では、母子家庭は、就業率が高いものの収入が低いという結果になっており、より収入の高い就業を可能にするための支援をする必要があると考えました。
このような中で、政府の高等職業訓練促進給付金は、資格取得のための就業期間中に給付金を支給する制度ですが、支給額だけでは生活するのに十分ではないことから、平成28年度から県独自に給付金の上乗せと住居費に対する支援を始め、さらに、令和2年度からは通学費の支援を追加して、制度を充実させながら資格取得をパッケージで支援してまいりました。その結果、これまでに51名の方が、取得した資格を活かして県内に就業をしていただいております。
今後も、ひとり親家庭が、本県で自立して安定した生活をし、子どもが幸せに成長し、自立していけるよう取組みを進めてまいります。

【選考理由】
ひとり親家庭の高等職業訓練促進給付金は就労をサポートするという視点から今注目されている制度です。学費や受講料などで出費がかさみ、学習時間の制約が増えるなか、住まいの応援と生活費の応援として上限計7万円を目標を持っている方へ手厚く支給されている点を評価させていただきました。