食生活の欧米化にともない、子どもの体に変化がおきてます!

2016/02/10

文部科学省によると、近年肥満傾向にある子どもが急増しており、3倍近くにものぼるそうです。小学校3年生~高校生までの男子の10人に1人は肥満であると調査結果が出ています。男子では15歳で13.5%、女子では12歳で9.8%ともっとも高い肥満出現率があります。

大きな要因といして、生活リズムの変化と食生活の変化があげられます。


〇生活リズムの変化

日本小児保健教会が平成22年におこなった調査では、夜10時以降に就寝する子どもの割合は、35%にのぼるとという結果で、これは3人に1人は遅寝の習慣があるということになります。大人の生活リズムの夜型への変化に同調しているのが要因であるとみられ、就寝時間の遅い子どもほど、寝つきや、朝の起源が悪く、昼間に情緒不安定に陥りやすいといわれています。
子どもの頃の睡眠は非常に重要で、遅寝を習慣づけると発達を遅らせるおそれがあるともいわれます。


〇食生活の変化
国立健康栄養研究所によると、近年私たちの食生活は欧米化が進んでいるといわれ、子どもたちの食生活の変化は、日本人全体の食生活の変化としてとらえられます。脂質を多く含んだ食事や菓子の多量摂取、ファストフードなどでの外食、野菜や魚嫌いといった偏食などが原因で、子どもの頃に摂取しなければいけないカルシウムやビタミン、食物繊維が体内で圧倒的に不足しています。さらに近年子どもたちの朝食の欠食が増えてます。食生活のリズムや内容を子どものころに習慣づけておくことで、大人になってからの生活習慣病の予防にもつながります。


塾や習い事で遅くなるなど仕方ない場合もあると思いますが、晩御飯を2回に分けて食べさせるなど就寝前の食事はできるだけ無くしましょう。子どもの肥満対策や健康面を気づかった子ども向けダイエットレシピなども多くあります。食生活を含め、子どもの生活を見直してみましょう!



[筆者]
育児助成金白書事務局
育児制度アドバイザー
高橋智也