【体験談】生活保護 条件付きで受給|どこまでなら受けられる?判断されたポイント
監修者:安木麻貴(社会福祉士)
生活保護や子育て支援制度に関する相談支援の知見をもとに、本記事の内容を確認しています。
この体験談の要約
・車や少額の貯金があっても受給につながった実例
・「すぐに全部手放す必要があるのか?」という不安のリアル
・ケースごとに判断される“条件付き受給”の具体的なポイント
体験者プロフィール
・年齢:42歳
・性別:男性
・世帯構成:一人暮らし
・地域:大阪府内
・収入:月約4万円(アルバイト)
・受給額:約10万円(差額支給+住宅扶助)
・状況:収入減少・生活困難・軽自動車を所有
受給前の状況を教えてください
「これって全部失わなあかんのやろか」
生活が苦しくなっても、生活保護に踏み出せなかった理由の一つがそれでした。自分には、古い軽自動車が一台ありました。
仕事の移動や買い物に使っていて、生活には欠かせないものだったんです。
収入は月4万円ほど。生活費には全く足りない。それでも、「車があるから無理」と思い込んで、相談することを避けていました。
「全部手放さないと受けられない」そういうイメージが強かったんです。
申請のきっかけは何ですか?
きっかけは、アルバイト先での出来事でした。シフトを減らされ、収入がさらに下がったんです。
「このままじゃ生活できへん」そう感じたとき、ようやく現実を直視しました。
それでも、車のことが引っかかっていました。「相談しても無理って言われるんちゃうか」でも、何もせずにいる方が怖かった。
「ダメでもいいから聞いてみよう」そう思って、役所に行くことを決めました。
実際の申請の流れを教えてください
窓口では、まず生活状況を確認されました。
・収入
・生活費
・貯金
・所有しているもの
その中で、車についても聞かれました。正直に「軽自動車を持っている」と伝えると、
すぐに否定されるわけではありませんでした。担当の方はこう言いました。
「用途や必要性によって判断されます」
自分の場合、
・通院や生活に必要
・売却しても大きな資産にならない
という点が考慮され、「条件付きでの保有」が認められました。ただし、
・今後の収入状況
・生活改善の見込み
などは継続的に確認されるとの説明もありました。その後、申請を進め、約1ヶ月ほどで受給が決定しました。
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受給後はどう変わりましたか?
受給が始まってから、生活は大きく変わりました。まず、最低限の生活が安定した。
それに加えて、「全部失うわけじゃない」と分かったことが大きかったです。
もちろん制限はありますが、状況に応じて柔軟に判断されることを知りました。
無理にすべてを手放す必要がないことで、精神的にもかなり楽になりました。
「一律じゃなく、“状況で判断される制度”だった」
正直、もっと厳しいものだと思っていました。「これがあるから無理」と、最初から決めつけていたんです。
でも実際は違いました。一人ひとりの状況を見て、判断してもらえる制度でした。思い込みで諦める前に、一度相談してみるべきだと感じました。
編集部コメント(社会福祉士より)
生活保護では、資産の有無が重要な判断材料になりますが、すべて一律に「保有不可」となるわけではありません。例えば、
・生活や通院に必要な車
・少額の貯金
などは、状況に応じて保有が認められるケースもあります。重要なのは、
・その資産が生活維持に必要か
・現実的に処分可能か
といった点です。個別判断となるため、まずは正確な状況を伝えることが大切です。
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