【体験談】生活保護 条件付きで受給|働ける状態でも受給できたケース
監修者:安木麻貴(社会福祉士)
生活保護や子育て支援制度に関する相談支援の知見をもとに、本記事の内容を確認しています。
この体験談の要約
・「働ける=受給できない」という思い込みを覆した実例
・就労可能でも生活が成り立たなければ対象となるケース
・就労支援と並行しながら受給したリアルな流れ
体験者プロフィール
・年齢:36歳
・性別:男性
・世帯構成:一人暮らし
・地域:大阪府内
・収入:月約6万円(短時間アルバイト)
・受給額:約10万円(差額支給+住宅扶助)
・状況:失業後、再就職活動中・就労可能だが収入不足
受給前の状況を教えてください
「まだ働けるのに、頼っていいのか」
それがずっと引っかかっていました。前の仕事を辞めてから、すぐに次を探していましたが、なかなか決まらない。
生活のために短時間のアルバイトを始めたものの、収入は月6万円ほど。家賃を払えば、ほとんど残らない。
「働いてるのに生活できない」そんな状態が続いていました。
それでも、「働けるなら生活保護は無理」と思っていました。
どこかで、「本当に困ってる人だけが受けるもの」というイメージがあったんです。
申請のきっかけは何ですか?
きっかけは、ハローワークでの相談でした。仕事が決まらない焦りから、担当の方に現状を話したんです。
そのとき、こう言われました。「生活保護を受けながら就職活動する人もいますよ」
正直、驚きました。
「働けるのに?」と聞くと、「生活が成り立っていないなら対象になる可能性があります」と説明されました。
その言葉で、考え方が変わりました。「今のままじゃ続かない」そう思い、役所に相談に行くことを決めました。
実際の申請の流れを教えてください
役所では、まず「働ける状態かどうか」を確認されました。
・現在の体調
・就労状況
・求職活動の有無
そのうえで、「就労可能でも、収入が不足していれば対象になる場合があります」と説明されました。
さらに、「受給しながら就職活動を続けていただく形になります」という条件も提示されました。
つまり、
・働く意思があること
・求職活動を継続すること
が前提でした。その条件に納得し、申請を進め、約2週間で受給が決定しました。
▶ 窓口で困らないために。生活保護の仕組みと申請の流れを完全解説
受給後はどう変わりましたか?
受給後、一番大きかったのは「焦りが減ったこと」でした。それまでは、「とにかく早く決めないと」と焦っていました。
でも今は、最低限の生活が保障されている。その安心感があるだけで、就職活動にも余裕が出ました。
結果的に、無理な仕事を選ばず、自分に合った職場を探せるようになりました。
「“働ける=対象外”じゃなかった」
ずっと勘違いしていました。働けるなら、生活保護は無理やと思っていたんです。でも実際は違いました。
生活が成り立っているかどうかが基準だった。
受給しながらでも、前に進むことはできる。それを知れたのは大きかったです。
編集部コメント(社会福祉士より)
生活保護は「働けない人だけの制度」ではありません。
今回のように、
・就労可能
・しかし収入が最低生活費に満たない
場合には、受給対象となることがあります。また、就労可能な方には、
・求職活動
・就労支援プログラム
などが併せて行われるケースが一般的です。
制度は「生活を立て直すための支援」であり、就労と対立するものではありません。
▶ 窓口で困らないために。生活保護の仕組みと申請の流れを完全解説
他の生活保護に関する体験談
生活保護制度をわかりやすく解説
イクハクでは生活保護の条件・金額・申請方法の解説や、生活保護に関するよくある質問にお答えしています。申請の前にチェックしてみてください。
▶ 窓口で困らないために。生活保護の仕組みと申請の流れを完全解説