【体験談】生活保護 病気|医療費が払えない…受給で生活がどう変わったか
監修者:安木麻貴(社会福祉士)
生活保護や子育て支援制度に関する相談支援の知見をもとに、本記事の内容を確認しています。
この体験談の要約
・持病の治療費が払えず通院をやめかけた40代女性の実体験
・生活保護の「医療扶助」で治療を継続できた具体的な流れ
・受給後、体調だけでなく“生活の安心感”も大きく変わったケース
体験者プロフィール
・年齢:46歳
・性別:女性
・世帯構成:一人暮らし
・地域:大阪府内
・収入:月約6万円(パート・体調不良で減少)
・受給額:約7万円(差額支給+家賃扶助)
・状況:糖尿病の悪化により通院・就労が困難、医療費負担が増加
受給前の状況を教えてください
最初は、ただの「体調不良」だと思っていました。疲れやすい、だるい、喉が渇く。仕事が忙しいせいだろうと、深く考えていませんでした。
でもある日、仕事中にめまいで倒れてしまい、病院で「糖尿病がかなり進んでいる」と言われました。
そこから生活は一変。
薬代、検査費用、通院費。毎月かかる医療費が思った以上に重かった。
パートは続けていましたが、体調が安定せず、シフトも減って収入は月6万円ほど。
家賃と生活費だけでもギリギリなのに、そこに医療費が加わる。通院のたびに財布の中身を気にするようになりました。
「今月は検査、やめとこうかな…」そんな考えが頭をよぎるようになっていました。
本当は行かなきゃいけないのに、お金の不安で治療を後回しにする。今思えば、かなり危ない状態だったと思います。
申請のきっかけは何ですか?
きっかけは、主治医と病院に在中されている(?)カウンセラーの方との会話でした。
「このまま治療をやめると、もっと悪くなりますよ」その言葉に、ハッとしました。
でも正直に言いました。「医療費がきつくて、通えないんです」すると、先生がこう教えてくれました。
「生活保護なら医療費の負担がなくなります。病院のカウンセラーを呼ぶので、この後時間ありますか?一度相談してみてください」
生活保護という言葉は知っていましたが、自分が使うものだとは思っていませんでした。でも、このままだと治療も生活も続かない。
「背に腹は代えられない」そう思って、役所に相談に行くことを決めました。
実際の申請の流れを教えてください
窓口では、まず生活状況を詳しく聞かれました。
・収入(パート収入)
・家賃や生活費
・医療費の負担
・病気の状況
診断書や通院履歴も提出しました。担当の方からは、「医療費の負担が生活を圧迫している状況ですね」と言われました。
生活保護では、医療扶助が適用されるため、治療にかかる費用は原則自己負担なしになります。その説明を聞いたとき、正直ホッとしました。
申請後は、自宅訪問で生活状況の確認。
その後、約2週間で受給が決定しました。
支給は、収入との差額分。
そして何より大きかったのは、医療費の心配がなくなったことでした。
▶ 窓口で困らないために。生活保護の仕組みと申請の流れを完全解説
受給後はどう変わりましたか?
生活が大きく変わったのは、「安心して治療できるようになったこと」です。それまでは、「お金が減るから病院に行きたくない」そんな本末転倒な状態でした。
でも今は違います。
必要な検査も受けられる。
薬もちゃんと続けられる。
その結果、体調も安定しています。
さらに、気持ちにも余裕ができました。
以前は「どうやって乗り切るか」ばかり考えていましたが、今は「どうやって良くしていくか」を考えられるようになりました。
体調を見ながら、できる範囲で働くことも意識できています。
「まだやり直せる」
そう思えるようになったのが、一番の変化です。
「医療費の不安がなくなるだけで、人生は変わる」
正直、医療費のことばかり考えていた時は、治すことよりも「我慢すること」が優先になっていました。
でも、それって本当に危ない状態やったと思います。生活保護を受けてからは、ちゃんと治療に向き合えるようになりました。
医療費の不安がなくなるだけで、こんなにも気持ちが変わるんやと実感しています。もし同じように悩んでいる人がいたら、無理せず相談してほしいです。
「我慢し続けるしかない」わけじゃないです。
編集部コメント(社会福祉士より)
病気による医療費の負担が大きい場合、生活保護の「医療扶助」は非常に重要な支援となります。医療扶助では、
・診察費
・薬代
・入院費
などが原則自己負担なしとなり、継続的な治療が可能になります。
特に、
・収入が少ない
・持病で定期的な通院が必要
・医療費が生活を圧迫している
といった場合は、受給の可能性があります。
治療を中断すると、症状の悪化や医療費の増加につながることもあります。早めに相談することが、結果的に生活の安定につながります。
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